「同伴」とは、キャバ嬢がお客さんと食事などをしてから、二人で一緒に入店することを指す言葉です。「アフター」はその反対で、勤務終わりにキャバ嬢とお客さんが一緒に食事や飲みに行くことです。
同伴やアフターの数が増えるほど、嬢はお客さんから人気があるという意味になります。お店にとっても固定客はありがたい存在ですから、嬢にはできるだけ同伴やアフターを入れてくれるお客さんをつくるように言います。
同伴やアフターを面倒に感じる嬢も多いのですが、同伴によってお店からキャッシュバックが得られたり、お客さんからさらに気に入ってもらえたりと、勤務時間外ならではのメリットもたくさん受けられます。
せっかくの同伴やアフターですから、こちらから気を利かせて印象をアップさせていきたいところ。
具体的には、どのような話題がお客さんに「ウケる」のでしょうか。
「話題」とは少し変わりますが、嬢がお客さんのために用意するものは、ほとんどすべて喜んでもらえます。
たとえば、お客さんと一緒に入ろうと思って用意しておいたお店や、旅行先で買ったお土産、お客さんとの食事代を嬢が支払う…など、お客さんへのちょっとした配慮が、同伴やアフターを特別なものにしてくれます。
お客さんの中には、「いつも自分が支払ってばかりで損をしている」と思う方もいます。同伴やアフターはお客さんが100%支払う決まりになってはいますが、強制ではありません。
たまには嬢の方から、「いつもごちそうになってばかりなので、私に支払わせてください」と軽く申し出てみてください。
同伴やアフターは、お客さんと二人きりで過ごす時間です。お客さんはお金を払う立場なので、嬢と二人きりになれるチャンスを大切にしたいと考えています。
そこで、ちょっとした話題の中でも、「お客さんと二人だけの特別な時間」を演出してみてください。
特別な雰囲気が感じられず、嬢は遠慮しっぱなし、食事もそんなに美味しいわけではない…となると、せっかくの同伴なのにがっかりですよね。
無理をして恋人のようにイチャイチャする必要はありませんが、明るく楽しく、「二人で話せる貴重な機会が持ててうれしいです!」といったニュアンスを出していくと好印象です。
同伴では、嬢だけが得をすると考えてしまい、「自分は都合良く利用されているだけだ」と考えるお客さんもいます。嬢にとってもそれが当たり前になりがちなのですが、「もし自分がお客さんの立場だったら?」と考えてみてください。
「同伴して良かった」「いい思い出がつくれた」「また二人でどこかに出かけたいな」と思っていただけるように、その日だけの特別な空気感をプラスしてみてください。
キャバ嬢にとっては常にお客さんが主役なので、相手の話をじっくりと聞いていきたいところ。しかし、せっかくの同伴・アフターですから、こちらから積極的に話しかけても良いと思います。
お客さんは、お店の中と外での嬢のギャップにも注目されています。お店では比較的おとなしいのに、お店の外では話題が豊富で話しやすい…意外なところにギャップを感じると、「もっと話してみたい」と思ってもらえます。
少しくらいディープな話でも良いですし、時事的な話や、自分がこだわりを持っている物事など、お客さんに話を合わせつつ、多方面から話を展開していくと、話が盛り上がります。
ただし、重い話や暗い話は盛り下がる傾向にありますので、盛り下がりにくい話をピックアップしておきましょう。
お客さんが好まれる話は、同伴やアフターの時の強い味方になってくれます。
理解が難しい話や、専門的な話題が出てくることもありますが、「私にはよく分からない話だから…」と諦めずに、お客さんが好きな話なら、ぜひとも話題に取りあげていきたいところ。お客さん自身に語っていただくもよし、説明していただくもよし。二人きりの時こそ、お客さんと濃い話を繰り広げていきましょう。
お客さんと出会って日が浅く、どんな話題を好むのか分からない場合は、会話の中から相手を知っていきましょう。
お仕事や家族のこと、趣味や興味、好きな食べ物や好みの女性のタイプ…などなど、知らなければならない情報はたくさんあります。お客さんの傾向が分かれば、こちらから相手が好きそうな話題を見つけていくこともできます。嬢から話題をふってもらえれば、お客さんとしても「この子は気が利く子だな」「
気持ちが分かる子だな」と思ってもらえます。
お客さんとの二人きりの時間はとても貴重なもの。お客さんとの距離が近くなる同伴やアフターの時間こそ、相手との距離感を大切にして、思いやりやサービス精神を発揮していきたいものです。
「同伴・アフターも仕事のうち」と考えている嬢も多いですが、自分をわざわざ誘ってくれるのですから、必ず後からお客さんにお礼の気持ちを伝え、次回につなげていきましょう。