水商売歴11年。歌舞伎町歴9年。
自らの城を築いた三遊亭めいが自店5周年を前に語る「想い」
歌舞伎町で知らぬものはいないであろう 三遊亭めい。キャバ嬢を経て誰しもが憧れる『牙城』を築き上げたオーナー。
どこか勝気で歯に衣着せぬ言動は、自らが生きてきた道を悔いていない者の証だろう。
しかし、そんな彼女にも苦悩と挫折はあった。
夢を追い、夜の世界に飛び込んだ彼女が語る華やかな時代・独立・妊娠・結婚・オーナーとしての今…。
『Tonight3』5周年を目前に控えたオーナー三遊亭めいが語る壮大なロングインタビュー。
————まず、お名前を教えてください。
めい:三遊亭めいです。
————今日はめいちゃんの生い立ちから掘り下げていきたいと思います。まず、人生初の団体生活・保育園時代はどんなお子さんでしたか?
めい:めっちゃ生意気でしたね。今もなんですけど(笑)。三姉妹の真ん中なんで、自己主張が強くて、いつも3つ年上の姉の背中を追いかけてて…お姉ちゃんのマネをしたい、マセガキでした。
————そんなお姉ちゃん大好きな女の子が小学生になり、お姉ちゃんと同じ学校に通い始め…。
めい:小学校に上がってからもマセガキは止まらず(笑)。印象に残ってるのが、アムラーにすごくなりたくて。2・3・4年生ぐらいの頃かな?いつもテカテカな洋服で、ミニスカートで、厚底ブーツを履いてたような子。
————えっ?小学生でその格好をしてたの?!親が買ってくれたってことだよね?
めい:してましたね(笑)。うちの親は人に迷惑をかけなくて、自分で責任が取れることはやっていいっていう決まりがあったんです。でも、パパママが制御出来ない事はやらせないよって。だから、マニキュアやヘアカラーは自己責任で、という考えで、少ないおこづかいやお年玉で買ってましたね。でも、服は普通に親が買ってくれてました。
————生まれて初めて髪を染めたのは何歳の頃ですか?
めい:小学校4・5年生とかかなぁ?
————ネイルデビューはおいくつの頃?
めい:ネイルもたぶんその頃かな?でも足の毛だけは小学校2年生から剃ってました。ツルツルにしておきたくて(笑)
————めいちゃん、結構クラスの中で目立つ女の子だったでしょ?
めい:ちょー目立ってましたね(笑)頭は良かったし、学級委員とかするタイプです。でも、運動神経はそんなに良くない(笑)
あと、ルーズソックスを履いて学校に行ってましたね。コギャルやアムラーにすごく憧れてたんで。
そんな格好をしてたけど、勉強はちゃんとやってたし、母が自宅でピアノ教室をやっていた影響もあって、私もピアノを習ってて、合唱コンクールの時は必ず伴奏をやってましたね。目立ちたがり屋だったんで、ピアノは好きじゃないけど得意だったからやっておこう、みたいな(笑)
————それだけ目立ってると、男子からモテますよね?
めい:全然!いじめっ子で性格悪かったと思う(笑)。気が強くて、好き嫌いとかすっごいはっきりしてたし。好きな子とは仲良くなるけど、嫌いな子とは絶対につるまない。先生に呼び出されて怒られたりしてました。逆に、いじめっ子はいじめられるっていうけれど、時には私もハブられることもありましたね。目立つ存在ではあるし、友達が沢山いるようにも見えるんだけど、特に誰か親友がいて深く付き合ってる訳でもなかったので、浅く広い人間関係を築いていくようになってましたね。
————それは、何かきっかけがあってそういう考えになったんですか?
めい:小中学生の頃は深い人間関係に重きを置いてみたりもしたんですけれど、そこじゃないよな人間関係、って感じるようになってから、ドライにフランクに人付き合いをするようになって。そっちのほうが円滑に人付き合いが行くなぁって思うようになっていった感じがしますね。誰かとすごく仲良くしようと思ってみたり、誰かのことをすごく嫌ってみたりしても、あまりいいことがないな、と小中学校で学びました(笑)。その経験はキャバ嬢として活かせたなぁ、と思うし。苦手なキャバ嬢にもちゃんと挨拶するし、同じ席に着けば盛り上げるし楽しく話すし、でも自ら深入りしていくことはなかったな。多少の気になることは何も言わない、触れない。
そうやって生きてきたけど、自分でお店をやってみると、思ってることとか目指すもの、好きなもの嫌いなもの、良い事悪い事、スタッフ達にちゃんと示さなきゃいけないから、今は言うようにしてますけどね。
————めいちゃんの場合『深い』の度合いが人よりも相当深いと思うけれどね。実際に、ただの業者の一員でしかない私にすら、誕生日プレゼントをくれたり(笑)
めい:そうなのかなぁ?(笑)
————うん、めいちゃんの『浅い』は絶対に浅くない気がします(笑)。話は少し戻りますが、中学時代はどんな女の子でしたか?部活とかやってましたか?
めい:ピアノとクラシックバレエを小さい頃からやってて、かなり忙しかったんですよね。中学校入る時にもう、忙しくしてる子っていうのと、外見が派手すぎて有名人だったので、入学前から先生達の間で話題になってしまってて(笑)。だから、入学してすぐに映画研究部の先生に呼び出されて『あなたは習い事をやってて、部活との両立はムリだから、週に1回の映画研究部に入りなさい』って言われて、そのまま入りました。週に1回、映画を観るだけの部活(笑)。部長でしたよ。部長がやることは、観る映画を選ぶだけ(笑)部長ってだけで、高校入試で内申点あがるし。小賢しかったな(笑)
————小学校や中学校で好きな男の子などはいましたか?
めい:ちょーいっぱいいましたね。常にいました(笑)
————めいちゃんの初恋は何歳頃でしたか?
めい:初恋は保育園のときのコウタロウくんでしたね。近所に住んでいたし、よく遊んでいました。
————恋多き乙女・めいちゃんが初めて男性とお付き合いしたのは何歳頃ですか?
めい:私、ちょー遅いんですよ。高校3年生かな?意外でしょ?(笑)同級生でした
————その子と出会った高校は、地元・所沢の学校だったの?
めい:はい。県立所沢高校に行きました。背が高くて寡黙で、いつも柔らかい雰囲気の…私と正反対な感じですね(笑)。あ、全然関係ないんですけど、同じ高校の2コ上に、三代目J Soul BrothersのNAOTOさんがいました。私もダンスをやってたから、深夜にデパートのガラス前で練習してると、NAOTOさんが近くで踊ってたりして。当時からうまくてカッコよかったなぁ。
————えっ?めいちゃん、ダンスもやってたの?!
めい:はい、ダンスもやってました。舞台もずっとやってたし…舞台がメインかな?事務所とか劇団とかに所属して、オーディションを受けまくってました。
————ちゃんと舞台に立ったのは、何歳の時?
めい:中学2年生の時かな?
————めちゃくちゃ忙しい中学生だね。
めい:そう、週4回クラシックバレエに通って、週1でピアノ教室に行って、ダンスもやって、ジムも通って、映画研究部にも出て(笑)。中学の頃からずっと、オーディションを受けては舞台に立ったりはしてたんですけど、ちゃんと事務所に入ったのは高校1年の時かな?ピアノは高1で辞めちゃいました。限界を感じて。やっぱり好きじゃなかったみたいで(笑)
————高校では部活動などはやってましたか?
めい:最初は新体操部に入ったんですけど、バレエと違う筋肉を使うのが辛かったのと、習い事も忙しくて…数ヶ月で辞めちゃいました。
————高校時代、アルバイトなどはしましたか?
めい:中学卒業してすぐにマクドナルドでバイトを始めました。親が、基本的なところはお金を出すけれど、それ以外にやりたいことがあるなら自分のおこづかいでやりなさい、っていうのがあって。欲しいものもいっぱいあったし。日高屋でも働いたし、スーパーのデモンストレーターもやりました。試食を作って配る人ですね。
Tonight3(トゥナイト3)
東京都新宿区歌舞伎町1-2-7
ダイカンプラザ星座館ビル5F
03-6228-0059
OPEN 20:00
店休日 無休